ノンプログラマがアプリを開発する手順

 
 スマートフォンやiPhoneの普及によってアプリの開発が一層加熱しており、無名の個人がアイディア次第で莫大な富を築けることからプログラミングの認知度がここ最近急上昇していますが、実際、アプリケーションを稼働できるまで継続してプログラミングを独学できる人は、業界にいる人間以外はなかなか少ないでしょう。 ほとんどの人は書店で販売されている入門書を一通り読んで始めてはみるものの、実際に自分が作りたいアプリケーションをどう設計するか、どうプログラミングするのか分からずに挫折してしまう事が多いのではないのでしょうか?私は独学でいくつかの言語でアプリケーションを開発しましたが、その手順をお話ししたいと思います。

入門書を一通り読む

 プログラムの基本的な動かし方は一通り入門書で確認します。私が始めてプログラミングを学習した時は同じ言語の入門書を中古で10冊買って、それぞれ読み比べて分かりやすいものを集中的に勉強しました。一つの言語である程度動かし方の概要がつかめると、他の言語でも応用できるので、最初は辛いかもしれませんが、我慢してパソコンにサンプルコードと練習問題のコードを打ち込みながら学習していきます。私の場合は一日5時間勉強して2ヶ月ほどで基本は終了し実際に簡単なアプリケーションを作成していきました。 

何を作りたいか漠然と考える

自分が日頃疑問に感じている事で、アプリのアイディアに生かせるものをピックアップして考えていきます。大事な事は自分のアイディアに否定的にならないことです。ブレーンストーミングの要領で、アプリで解決できる問題を日常の生活から探します。日頃目にするものを様々な視点で見て自分の持っている知識と掛け合わせたりしてアイディアを出します。漠然とでいいので方向性を決めます。

アプリ,ウェブサービスを使い倒す

自分が作りたいと思っているアプリに一番近いサービスを展開しているアプリ、ウェブサービスを片っ端からリストアップして、遊びまくる&いじりまくる。ユーザーとしての経験がないのによいサービスなんて作れるわけないです。とにかく使ってみて自分の視点でメリットやデメリットを挙げていき、漠然と考えている自分のアイディアをここでブラッシュアップさせていきます。デザインで参考にできる事はないか、自分のアイディアを実現させる為にパクれるところはパクって自分が不満に思っているところはどういう機能を追加させていくかを明確に考えていきます。 

アイディアを元にプログラミングを開始する

 ここであなたが現在持っているものはアイディアとプログラミングの基礎知識だけです。これらを駆使して一歩ずつ実現に近づけていきます。まず自分が展開するサービスで何がコアとなる機能なのかを考えます。例えば掲示版を作ろうとした場合、送信されたメッセージをデータベースに格納して、そのメッセージをホームページ上に反映させる事が核となる機能です。ではその機能を作る為にはデータベースとウェブページをつながなくてはならない。調べてみるとどうやらPDOステートメントがデータベースの接続には必要だという事が分かります。このようにまずコアの機能が何なのかを見つけて、コアの機能を構成している複数の小さな部品は何なのかをつきとめて一つ一つ解決していきます。もちろん最初のうちは時間がかかりますし、非常に忍耐を必要とする作業ですが、出来上がった時の喜びはひとしおです。

まとめ

プログラミングは作成過程を楽しめなければなかなか継続して学習する事はできません。アプリを仕上げるまでには実に様々なトラブルや問題に見舞われます。それを楽しみながらできるかが、上達するかどうかの分かれ道になるでしょう。また手っ取り早くビジネスとしてアプリを制作したいなら、あなたはプログラミングではなくマーケティングに徹して、プログラマーを雇った方がいいです。