知恵袋の辛辣な回答者の特徴


こんにちは、暇つぶしブクラー大井です。
最近の日本人の一般的なものの見方、捉え方、考え方の傾向を見る為に質問掲示版の質問や回答に本音が反映されやすいということで質問サイト知恵袋で色々暇つぶししてました。

ここで一つ忠告しておきたいんですが、これから話すことは厳密に様々な回答の傾向を元に統計をとったものではなく私個人が閲覧して感じる自論として受けとっていただければ幸いに思いますとここで釘を刺しておきます。

知恵袋での質問者に対する辛辣な回答が少し問題になっているということは2ch等で以前から言われている事ですが、最近は質問サイトの中では割と質問者の質問を理解して丁寧に回答が寄せられていたOKwaveにも手痛い回答が寄せられるようになり、弁護士ドットコムなどのコンセプトやターゲットを絞っているQ&Aサイトに対して、比較的総合的なトピックを扱うQ&Aサイトはギスギスしている印象です。

また質問者側は、当たり障りのない質問や、質問するにあたって自分自身の非をあらかじめ明らかにし謝罪して回答者に対して釘を打ったりするなど、かなり不特定多数の回答者に気を使って、なかなか自由に質問する事ができない雰囲気です。

もちろん良質な回答もたくさんあるのは知っていますが、私が見る限りでは概ね回答では自分の主張を通すものが多く,主張をするために回答を選んでいるといった印象も受けます。

質問者の立場に立ち、しっかりと理解をして回答する人はかなり少ないです。
試しに自分の悩みや疑問を知恵袋上で検索して、今自分が持っている現状の疑問を代弁してくれているQ&Aをいくつか見てみましたが、とても自分の気持ちを理解してくれているとは思えませんでしたし、
 回答者側はどちらかというと質問者とのやりとりのみに終止してしまい、この回答がインターネット上に残って同じ悩みを抱えている不特定多数の人に閲覧される可能性があるということを全く念頭にいれてないです。

そんな知恵袋をみて今回は回答者側の傾向について色々書いていこうと思います。

辛辣な回答を寄せる回答者の共通点は4点です。1,ルールに疑問をもたない。2,自己反省論を好む。3,極端な自己主張が垣間見える質問に対して反論したがる。4,質問者に強い責任感を求める。です。

ルールに疑問をもたない


これは日本人の国民性なのでしょうが、現状の様々なルールに絶対的で支配的な価値観を抱いている人が多く、それを破る事が、自己責任論や、自己反省論につながると考える人が多いです。現状のルールで不満があるということを示唆すると、我慢が足りない、ガイドラインを守れないなら使ってくれるな、ルールに問題があるのではなくあなたのこういったところに問題があり直す気がないのなら使わなければいいなど、厳しい意見が寄せられます。

いぜんホリエモンがツイッターで病院の待ち時間について医療業界の改善点を示唆した内容をつぶやいた事がありましたが、その意見について噛み付いた最も顕著な回答が、急患の患者がいるし、自分よりも重い症状の患者がいるかもしれない、病院で3時間程度待つ事は普通だといった内容でした。

そのルールを共有している他の人に意識を向けて、皆が守っている事は自分も守らなければならない、自分は我慢するべきだ。なぜなら自分より厳しい状況の人がいるかもしれないという自己反省論を展開しまた他人にその価値観を強制しようと働きかけます。

自己反省論を好む


回答者の中でも質問の前提を探るのが好きな人に多く見られます。質問者の意識の中では自分が感じている不満を素直に提案という形で展開し、そのアイディアの善し悪しを聞いたり、同意を求めたりしているのですが、回答者はそんな質問者の提案自体に興味があるのではなく、なぜそのような不満を持ったのかという質問者の考え方について議論を持ちかけようとします。

例えば上司のパワハラに悩んでいる人からの質問で、パワハラの内容を詳細に説明し人事部に異動願いを出すという結論が正しいかどうかという提案を最後に出しています。

この手の質問において回答者が見るのは解決策として提示している異動願いの話ではなく、上司から受けたパワハラの詳細な内容です。本当に質問者が受けているのかパワハラかどうかを自分の価値観や経験を元に様々な角度で批判して、あなたに問題があるから反省しなさいという結論に持って行くということです。

極端な自己主張が垣間見える質問に対して反論したがる。


極端な発想で展開された自己主張は概ね批判や反論の的になります。そうした主張型の質問に前提となる根拠が詳細に補足などで示されている場合は回答者の反論を待ち構えて論戦を繰り広げる体制を既に整えている状態です。

回答者が反応するポイントは質問の内容が一般論と傾向に重きを置いて癖のある持論を展開しているところでしょう。思わずその主張とは全く反対の事例を出して主張の矛盾点をついていきます。

例えば、恋愛の質問で、女性は一般的に恋愛には受動的でこちらからアプローチしなければ動かないとか、不公平だと思いませんか?など女性がアプローチしない不満を主張という形で展開して最後にコンセンサスをとるという形で強制的に質問に切り替えている質問文です。

これは実は、Answersでも同じQ&Aのやりとりがあって両者で回答者の反応を見比べてみましたが、日本人はこの質問を自分に投げかけられていると感じる当事者意識があってつい反論してしまうみたいですが、Answersではどうかというと、そういう風に思われているのかという少し俯瞰した意見が多かったです。

質問者に強い責任感を求める


これは自己反省論の話とすこしかぶりますが、とにかく質問者の現状を読み取ってその質問者が求められる立場で振る舞う態度に疑問を投げかける回答です。

例えば、旅行代理店に勤めている人からの質問で、ツアーを先導した際、観光地でのお客様なの態度やマナーについて色々苦言を呈して、回答者がどう思うかを聞く質問です。

この質問に対するベストアンサーに選ばれていた回答は、旅行代理店に勤めているのに客の陰口をQ&Aサイトに書くのは何事かと、仕事に対する責任を強く投げかける回答になっていました。

質問者の質問の意図は考えずに、質問者の立場での態度、あり方を強く主張してその責任について厳しく言及しています。

まとめ


厳しく辛辣な回答を寄せる回答者は、どこか自分の価値観を正当化する、べき論が顔を除かせたりしています。質問者はこうでなければならないからこの問題はここで質問をする前に取り除かなければならないといった具合です。

様々な自分とは違う価値観について天邪鬼である点はあまり褒められたものではないと思います。見方を変えればどんな意見も参考になります。

日本人にはある一定の犯してはならない暗黙の質問者と回答者のリズムやルールがあり、少しでも外れるとあからさまな非難が集中します。

だからそういう人がいるとあらかじめ理解すれば、質問の前提条件として反論や非難を防ぐ布石を打つ事ができます。Q&Aサイトを質問者として利用する場合はこうした意識を持つといいかもしれません。

最後にあなたが回答する場合は、その質問を求めているのは、それを書き込んでいる質問者だけではないということを念頭に入れてください。