警官がホームレスを射殺:米ロサンゼルス

ロサンゼルスの貧民街でホームレスの男性一人が射殺された。 事件が起きたの3月1日の朝から正午にかけてロサンゼルスの貧民街の一角でおこった。盗難の連絡を受けた警察官が、巡回中男に職質をかけようとしたところ男が急に暴れだし、警察官に暴行を加えたため地面に取り押さえた。なおも抵抗を続ける男が警察官の銃のソケットから拳銃をとろうとしたことろすかさず警察官が銃をとりだし男の胸に5発の銃弾を撃ち込んだ。

こんかいの事件に関して、アンドリュー・スミス警部は、「男が抵抗しているとき、どのような武器を隠し持っているかはわからなかったため脅威とみなし取り押さえた。ホームレスかどうかは職質では確認できなかった。射殺の件は男が抵抗を見せるさなか拳銃に手を伸ばしたのが直接的な引き金だ。警察官との口論の末に命が奪われるのは誠に残念だ。こうした状況で尊い命が奪われるのは遺憾だ。しかし今回の事件は警察官による軽率な判断によるものでないということを理解してもらいたい。」と述べた。

また事件の調査に関しては、今回の事件については関わっている人そして皆様方に全力で約束する。今回の事件の調査には傍観者が撮影した映像と、防犯カメラの映像、そして現在ロス市警で試験的に取り入れているSafer Cities Initiativeの要員にあてられている警察官が装着している小型カメラを元に解析をすすめる。とコメントした。Safer Cities Initiativeは最新装備と最新テクノロジーを駆使した装備を装着した警察官が巡回にあたるプログラムだ。

事件当時を知る現場に居合わせた一人の警察官によると、男は警察官4人を相手に暴れており手が付けられない状態だった。地面に取り押さえても暴れる事をやめなかったという。そうこうしているうちに取り押さえている警察官のうち何人かが"銃をおろせ"とさけび、その後まもなくして5発の銃声があたりに鳴り響いたという。男はその後病院に緊急搬送されたが死亡が確認された。

アメリカの大手ニュースブログhuffington postによるとアメリカの警察事情についてこう語る
アメリカの警官は射殺するように教育を受けているという。ワシントン・ポストに掲載されたある警官の論説ではこう書かれている。「銃を撃ちたくない、テーザー銃を使いたくない、催涙ガスを噴射したくない、警棒で殴りたくない、地面に取り押さえたくない。そう思ったとしても、言われたとおりにやるしかない。大体の現場は数分以内で完了する。事態が長引いた時に処理するのがどれだけ大変なことかおわかりだろうか?」 他の専門家は、警察が誤った対応を取らないよう、そして高いレベルでの説明責任を負うために、警官がカメラをを装着することを義務付ける新しい法律が必要だと述べる。カリフォルニアで警官にカメラを装着させた実験を行ったところ、警官の行動が記録されている間は暴力行為が急激に低下したという。 アメリカでは、毎年どれだけの人が警察によって射殺されてるのか数えきれないくらいだ、という事実は依然としてある。


アメリカでの警察官による暴行や、殺害といった事件は10年間で1000件を悠に超えるが、凶悪事件が多発するアメリカではどんな微細な犯罪でも、かなり敏感になって被疑者と接触する。少しでも不遜な態度をとったり、なめてかかるなど抵抗する姿勢をみせたら容赦なく暴行を加えて簡単に公務執行妨害で逮捕してしまう。以前youtubeにアップされていた動画では違法駐車のサインに応じない男が舐めた態度で警察官に悪態をついたところ思いっきりフロントガラスに頭をうちつけられて両手に手錠をかけられていた。警察の正義のもと力で全てねじ伏せる、逆らう者は何人たりとも逮捕するという姿勢がひしひしと伝わってくる。もしあなたがアメリカに旅行に行く際は警察官との対応に気をつけられたい。対応に不満を感じても決して逆らわずに悪態をつかないことだ。