笑顔は内面を変える


 こんにちは、大井です。最近、笑顔について色々考える機会があり、笑顔による自分の内面の変化と、人に与える影響について色々実験しています。今回は内面の変化についてお話ししようと思います。

笑顔の科学的な効能や笑顔が体に与える健康的な影響については様々な本で説得力のある根拠を示していますが、では実際に笑顔を作ることによる内面の変化はどういった心理が確認できるかを書いていきたいと思います。

実は以前仕事やプライベートで悩む事が多く、少々というかだいぶ目の前の物事に悲観的になった時があり、本来でさえ能面の私の顔はみるみるうちに疲労しきった老け顔に変貌し、マイナスオーラを強烈に放ち立て続けに不遇の事態に巻き込まれた事がありました。笑顔を継続するようになってからは周りで起こる様々な事が一変し実際にその変化を目の当たりにしているので笑顔が人に与える効果は計り知れません。

 日常から笑顔を絶やさないようにしている私ですが、以前笑顔に取り組み始めた頃、知人友人から見るとその笑顔がとても不自然で、その作っている笑顔と内面に大きなギャップがあり、何か企んでそうと不審がられました。

 顔は内面の変化を言葉以外で唯一感じ取る事ができるところで、どんなにポーカーフェイスを貫いても長い間付き合っている人間が見ると内面の喜怒哀楽と外面の喜怒哀楽に矛盾が生じている事を敏感に感じ取る事ができるのでしょう。

とはいえ、まずは形から入る事は重要でしょう。まずは笑顔を作って、内面とのギャップを認識する事が重要です。このギャップを認識する事で、内面が表情の変化に合わせようと矯正が始まるからです。

さて実験ですが、皆さん、やな事を考えながら笑顔を作り数時間継続してください。どうでしょうか?辛いという事に気づくはずです。時間が経つにつれて、嫌な事を考える事に疲れ、顔は筋肉がこわばって疲労がたまり、口元は徐々に口角が下がってきてはいませんか?

そうです。ネガティブなことを考えながら笑顔を作りつづけることは不可能なことです。逆に笑顔を作りながら、沈んだ気持ちを出発点として心を自然に解放すると楽しい気分になってきます。なんだかわからないけど、わくわくしたり目の前の物事に前向きになることができるんです。笑顔は表情筋に過度に依存せずに自然にでるようになります。

顔の印象は心の感情とリンクしていて、自然にどちらかに引き寄せられるようにできています。心をかたくなに閉ざしてマイナスのことを考えれば、たとえ笑顔でも時間が経てば自然に悩ましい表情に変化しますし、笑顔をつくってありのままに心を解き放てば徐々に感情は笑顔に引き寄せられます。

笑顔を続けられないいほとんどの人は自分はこうあるべきだという強い強迫観念に縛られていて、心を自らおりに閉じ込めている状態ではないでしょうか?私自身も、この仕事は失敗はできないとか、納期に間に合わなかったらどうしようなど失敗をしてはならないという強迫観念にとりつかれ、完璧主義という檻に自分の心を閉じ込めていた時がありました。自分のとらわれている心の状態にフォーカスしてしまっている事が原因です。

過度にストレスがかかった心理状態は精神を疲弊させて笑顔を奪います。笑顔をつくって前向きな事、楽しい事を考えても、それがまたポジティブに考えなければならないという強迫観念になり心にさらなる負担をかける結果になります。

自然に心を解き放つとは、自分の本能のままに心を動かすという事です。少し抽象的ですが、何も考えないといったら語弊がありますが、なにかに固執して自分んがこうあるべきだと心を縛らないということです。何かに対して自分自身に過度な期待を寄せないということです。あくまでも自然体で振る舞うという事、すなわち自分の移ろう考え方を認めて、自由になるということです。

とは言うものの集中して意識しないと笑顔ができないという人は、心にフォーカスすることを辞めて、自分の笑顔に集中した方がいいと思います。心は自然体に自由にしましょう。気分が高揚してくる事がありますので、その感情を絶対にとめない事が重要です。

これを継続していくとコミュニケーションにも変化が現れます。感謝の念が素直に出てきたり、人の成功を喜んだり、多くの人の話に共感できるようになります。これができるようになってくると仕事は好転しはじめ、プライベートも今までとは一変します。

まずはあなたも笑顔をつくってみましょう。