不意に意見や見解をもとめられたら・・・・対処法教えます。


さて今日は突然考えを求められた時の対処法について話して行きたいと思います。社会に出れば様々な場において人前で自分の見解を示したり、挨拶として気の効かせた事を大勢の前で言わなければならなかったり何かと人前で発言する機会が増えると思います。

緻密なマーケティングリサーチを重ねたある企画やプロジェクトのプレゼンであればその準備期間の間に話の内容を組み立てられますし、様々な対策が事前にとれると思いますが、会議や打ち合わせなどで全く畑違いの分野の見解を求められるなど、意表をつかれる展開は慣れていないととても当惑すると思います。

言葉に詰まったり、頭で答えを用意しているうちに沈黙の時間が流れて気まずい思いをしたり、話の内容の前後が矛盾する支離滅裂な内容になってしまったり、答えを用意していない質問の即答は訓練していないとなかなか難しいです。

わたしもそれほど意表をつくスピーチに関して得意というほどでもありませんが、私なりに意表をつくパブリックスピーチを克服した考え方と訓練方法をお教えます。

  • 話の大枠を捉える
  • 本を読みまくる
  • 考える癖をつける


話の大枠をとらえる


まずほとんどの人に共通すると思いますが、見解を求められた時に意表をつかれたと感じる人は大抵人の話を真剣に聞いてないと思います。これは自分の情報の引き出しを増やすよりも重要な事です。なぜならば相手は全く違う情報を提供してもらいたいのではなくて、別の切り口の意見が聞きたいからです。

畑違いだから関係ないと思わない、多少理解に苦しむ内容でも理解できると考えることが重要です。かといって一言一句漏らさずに聞くというのは重要なポイントを押さえる上では非常に不向きで非効率です。

まずは枝葉末節の意見からこの人は何を結局言いたいのかという事を類推して大元の幹となる見解をしっかりと把握します。ポイントは全ての話に何故と心の中で疑問を唱えて問答を繰り返します。類推できる話に関してはその都度相づちを含めて相手に質問形式で確認をとり、類推できずに疑問が残る話についてはしっかりと質問することです。

この繰り返しで相手の相手の話の大枠を引き出して、多少のアイディアと違う視点から切り込めばずいぶんと違った切り口で相手に自分の見識を伝える事ができます。

本を読みまくる


情報の引き出しをつくるということも本を読む上で非常に重要なファクターですが、それよりも私が重要視しているのはセレンディピティーです。セレンディピティーとはふとした瞬間に何かを思いついたり、閃きを得るなど、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つけることです。

実は本を読み終わった時の余韻の中でセレンディピティーを発揮しやすいのです。脳がまだ本の世界に浸っている時に別の思考が働くことで様々な情報が化学反応を起してアイディアと化します。こういった感覚が見識を求められた時に非常に役に立ちます。

セレンディピティーは話を聞いているときでも起きます。これは集中力に比例して得られる感覚なので一般的に人の話を聞くよりも本を読む方が自分の世界に入りやすいので本を読む方が訓練に鳴ると思います。

感じた事はすぐさま紙に書き取って情報を整理しましょう。

考える癖をつける


考える癖をつけるとは、常に目の前にある物事に疑問の眼差しを向けろということです。 発明王エジソンはかつて少年だった頃その知的好奇心の多さから全ての物事に疑問の眼差しを向けて幾度となく「なぜ」という質問を教師にぶつけて、教師を辟易させています。そう「なぜ」という質問は物事の本質を掴む上で非常に的を得た単純な質問です。

一歩外に出てみれば「なぜ」と問える素材がたくさんそろってます。普段は目に留めない広告、どんな言い回しをつかっているんだろう?誰にこの情報を伝えたいんだろう?なぜこの表現を使っているんだろう?いつも人気の近所のレストラン、なんでいつもこんなに人気なんだろう? といった具合に知的好奇心を発揮して自分なりに答えを見つける努力をすると様々なアイディアが湧いてきます。

大人になればなるほど知的好奇心が薄れて常識に疑問を抱かなくなってしまうので新しい見解やアイディアを示せなくなります。 目の前の風景をただぼーっと写真のように眺めるのではなくて客観的に俯瞰的な位置からテーマを決めて観察するととても面白いと思います。

まとめ


さてどうでしょうか、私自身はこの3つの方法で様々なフィールドで活躍されている方とある程度話を合わせる事ができました。そうすると相乗効果で人の話からでもどんどん情報が蓄積して有益な情報を人に伝えることができます。実は人脈構築にも非常に役に立っています。3つの方法を愚直に継続して行くのはなかなか骨が折れると思いますが、会議で恥をかかない為にやるというよりは、人脈を広げるとか様々な分野の人と交流したいなどもっと大きな目標を持って取り組めばきっと変化を感じる段階は一層早まるとおもいます。